この季節は、腰に痛みを訴える方が増えてきます。ギックリ腰などもこの季節に多いです。その腰の痛みは繰り返し出ている方が多いのも事実・・・なぜ繰り返すのでしょうか?
なぜこの寒い季節に腰を傷める事が多いのか?
暖かい季節にも腰を傷める方はおられますが、寒い季節になるとより一段と腰を傷める事が多くなります。
それは、寒さで筋肉が緊張する事、血管が収縮し血行不良を起こしやすい事、冷えで神経の流れが悪くなり身体の動きが悪くなる事が挙げられます。
しかし、この季節に腰を傷める方は、他の季節にも傷めている事が多いです。来られる患者様も、「前から腰は悪いんやけど・・・」という言葉をよく耳にします。
寒い季節だけでなく繰り返すのはなぜ?
以前から腰に負担がかかっている事が多く、寒い季節はより身体の状態が悪くなる為、ギックリ腰など急な痛みを発症しやすいと言う事がいえます。腰に負担がかかっているとは、座りっぱなし・立ちっぱなしなどの長時間の不良姿勢、腰に負担がかかる姿勢や動作を繰り返す、腰が反り返っている・または前かがみになっている。などが挙げられます。
当院では、腰を傷める原因となる姿勢を分析する事から治療を始めていきます。その分析をする中で多いのが、反り返っている姿勢です。
原因としては、お腹の筋肉が弱っている事で背骨が彎曲してくる事です。それにより、荷物を持ったり、動いたりしなくても、腰に負担をかけてしまう事が多いのです。
痛みを繰り返さない身体を作る事で大切なのは、ストレッチやトレーニングを行う事です。
どんなトレーニングがいい?
上記に挙げた不良姿勢や繰り返す負担に耐えられる身体を作るには、身体を支える筋力を上げる事が一番大切です。また、ぎっくり腰などで傷めた後にトレーニングを行う事で、再発を予防することにも繋がります。
お腹の筋力が低下する事で、背骨の前方への彎曲を止められず、身体が反り返ってしまう事が、腰を傷めやすい姿勢を作る原因になっている事が多いです。では、どのようにお腹の筋力を鍛えたらいいのでしょうか?
みなさんが知っている腹筋とは、
①仰向けで寝ころぶ(足を伸ばした状態や膝を曲げた状態)
②足が浮かない様に押さえる(タンスなどにつま先をひっかける)
③上半身を起こす
これではないでしょうか?
そもそも、腰が痛い方にこの動きは難しいです。また、負担も大きい為に、より傷めてしまう方もおられます。また、お腹に力を入れる事が出来ない方は、首の力を使って起き上がる為に肩や首を傷めてしまう方もちらほら・・・
まずは、インナーマッスルを鍛えて、背骨を支える筋力をアップさせる事が重要です!
まずはドローイン!!
①仰向けで寝ころぶ(頭の下に枕を入れたり、足を曲げたりしない)
②腰の下に手や薄いクッションを入れる(身体が反らない程度)
③腰の下の手やクッションを腰でつぶすように力を入れる(息を吐きながら行う)
④5秒間力を入れ続け、3秒で力を抜く
⑤③~④を繰り返す
上記の方法がドローインといって、腹式呼吸を応用した腹筋になります。上半身を起こしたりする事がないので、腰に新たな負担をかけるなく、鍛える事ができます。
やり方を間違えると、効果が減少したり、新たな負担で違う場所を傷めたりすることもあります。
当院では、筋肉と関節の専門家からのアドバイスを受けて、トレーニングやストレッチを行う事が出来ます。自宅で行う事も大切ですが、出来ない事は院で行ってもらい、根本から治療していく事が大切です!